ある宝石店で起こった不思議な話。
ある宝石店になかなか売れずにいたトルコ石がありました。
頭にきていたオーナーは、買付けの旅に出る前の晩、
「そのショーケースにあるトルコ石は、全部価格に1/2を掛けておいて!」
という殴り書きのメモを売り場の責任者に残していきました。
数日して店に戻ってきたときすべてが売れてたのを見ても驚きませんでした。
しかし、メモを受け取った主任が、汚い字で書かれた“1/2”を“2”と読み違えたしまったので
すべての宝石が最初の2倍の価格で売れてしまったのです。
人間には、「高価なもの=良いもの」そして「安いもの=悪いもの」
という標準的なルールを持っているのです。
商品の品質についてよく知らない場合は特にこの原理が働きます。
価格設定に迷ったらこの原理を思い出してください。